本日もブログにお越しくださり、ありがとうございます。
今回のブログは【SEさんとのお見合い:最後のデート】編です。
「僕の妻として合格」と言ってくださったお相手との、最後のカフェデートの様子になります。
前回のブログでは、当時の煮え切らない思いを、思い出しながら吐露させていただきました。
今回はその思いが"今まで私になかった気持ち"となり、その気持ちが現れたことで、自身に巣食う自己肯定感の低さ脱却への小さな前進をすることができたのです。
ぜひ、楽しみに読み進めていただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。
いよいよ、SEさんとのカフェデート当日となりました。
デートは午後の予定でしたが、今までのお見合いの時のように、ワクワクしながらメイクや準備を進められていない自分がいることに気づきました。
「大切な結婚相手に会いに行くのに、どうしちゃったんだろう…」
言語化できない気持ちに戸惑いつつも、なんとか自分で気持ちを持ち上げながら準備をし続け、できる限りのおしゃれをしてお店へと向かいました。
お店に到着すると、すでにお店の入口でSEさんが待ってくださっていました。
「よっちさん、お久しぶりです!」
そう言いながらこちらにニコっと笑いかけてくださった瞬間に、私の全身にばあっと鳥肌が立ちました。
それに戸惑いつつも、"ああ、またこの人の話を聞かなくてはいけないんだ"と、とても失礼な言葉が頭の中に浮かんでおりました。
しかし、"結婚をしていただけるのだから、大切なお相手の話をとことん聞かなくては"ということも同時に思っていました。
今となっては、つくづく不思議な思考回路をしていたんだなと思います。
久々の対面もそこそこに、すぐお席に案内されました。
今日のデート会場は、エスニック料理が主体の半個室のおしゃれなカフェです。
席につくなり、それぞれ食べたいものと飲みたいものを決めて、注文を完了しました。
ちなみに私は、1500円ほどのランチセット(ドリンク付)を頼みました。
実はこの時、私はお会計作戦実行のベストタイミングはいつだろう?と頭をフル回転させておりました。
というのも、前回のファミレスの会計でのちょっとしたすれ違い?を解消すべく、今回は事前にこのような準備をしていたのです!
↓↓↓

名付けて、【封筒に予め2000円を入れておいて、会計の頃合いになったらSEさんにそっとお渡ししよう!】作戦です!
※上の写真は、当時お渡ししたのと同じポチ袋を手に持って、先ほど自宅にて撮影したものです。
余談ですが、このとても可愛いポチ袋は、私の大切な地元のお友だちが趣味で作成しているものです。
こんな素敵なポチ袋をささっと作ってしまうお友だち器用さと優しさに、大感謝です(;;)
そして、こんなラブリーなポチ袋で代金を渡したら、前回のような態度を取られることはないだろう!と、たかを括っておりました。
この後その予想が見事に覆されるばかりでなく、この縁談自体の終わりを告げることになるとは、この時は1ミリも考えておりませんでした。
注文が完了すると、前回同様SEさんのお話タイムが開始されました。
前回は途中でちゃんと話を聞くことができないようなメンタルになってしまったので、今回はそんな無礼なことはしないぞ!と心に決めておりました。
最初の2時間ほどは、前回と同じくSEさんがお話になりたいことをマシンガントークで話され、私も必死に相槌を打っておりました。
しかし、おおむねご自身の話が終わると、すっきりされた様子で口数が少なくなられました。
そこですかさず、私が結婚を考えるうえでお聞きしたかったことをSEさんにぶつけてみました。
「将来の子どもについては、何か考えはございますか?」
「おうちをお持ちでご両親とご同居されていらっしゃいますが、そこに私が入っても差し支えないのでしょうか?」
「年齢が結構離れていますが、不安はないでしょうか?」
答えは割愛しますが、それぞれの質問に対して、SEさんの中で真剣に考えられていることを伺うことができました。
"ここまで考えてくださっているなら、しばらくしたら入籍かなあ…"
まだ不安な気持ちを抱えつつも、当時の自分なりに覚悟を決めて、ここに嫁ぐんだと(いったんは)確信した瞬間でした。
※既出のとおり、この確信はすぐ打ち砕かれます。
この日は3時間ほど食事と会話をした後、そろそろお開きにしようとなりました。
"よし、いよいよポチ袋をお渡ししよう!"
私は居直って、SEさんに話しかけました。
「SEさん、こちら、少ないですが私のしょくじだ…」
私が言葉を言いかけている中で、SEさんは私の手から封筒を取り上げ、その中にある2000円だけを抜き取って、自身の財布にサッと入れられました。
本当に、一瞬の出来事でした。
そして、あっけに取られている私に、こう言い放ちました。
「これじゃあまるで、僕がおごったみたいになりますねえ(笑)」

この瞬間、私の中にはじめての感情が沸き起こりました。
それは、
なんて、惨めな人なんだろう!
こんな人と、結婚なんてしたくない!
という、怒りや諦めにも似た、禍々しい気持ちです。
注意:ここから先は、私の性格の悪さが存分に出ますが、ご容赦ください。
こんな時でさえ"こんな私と結婚しようと思ってくれる相手なんて、この世にはいない"と本気で思っていたので、基本的には相手のことを尊重していきたいと思っておりました。
だから、今思えば普通ではないと思う【差し出された封筒から中身だけ抜き取る行為】だけならば、なんとか自分を鼓舞して受け入れていたかもしれません。
ただ、どうしても許せないことがあったのです。
それは、「感謝の言葉がなかったこと」です。
私は、このブログ名をmahalo=ハワイの言葉で"ありがとう"にしているくらい、相手への感謝を大切にしています。
自分自身としては、目の前のお相手にしていただいたことへの感謝を一生忘れないと決めて、日々を過ごしております。
もちろん、感謝を強要することはよくないとわかっております。
SEさんにとっては、ともすれば"お代は出して当然"と思っていたかもしれません。
ただどうしても、この時のSEさんのこの一言、
「これじゃあまるで、僕がおごったみたいになりますねえ(笑)」
は、こちらの誠意に対していっさい何も感じていないことの表れどころか、侮辱であると感じました。
そして、相手からの真心をいただいた際の第一声がこれなことが、とても惨めだと感じたし、その心根が許せなかったのです。
こちらで投稿しましたが、今まで父や祖父が母や祖母にとってきた態度を覚えているので、このSEさんの発言はそれらとあまり変わりないような気もします。
ただこの時は、"こんなことしか言えない人、最低じゃん!"と心が叫んだ感覚がありました。
自己肯定感の低い私でしたが、この発言を聞いた瞬間に、
"この人と一緒に、これから先の人生を過ごすことはできない、絶対ムリ!」
と、腹の中で決め切ることができたのです。
この決意ができたこと自体、今までの私だったらまったくあり得ないことでした。
それくらい、この一言への嫌悪がありました。
ちなみに、1500円ほどの飲食代に対して2000円入れたことは、私が勝手に決めてやったことなので、特に何も感じておりません。
純粋に、この一言が放てる彼に、心の底から失望をしてしまいました。
SEさんへの気持ちが一気に冷めてしまいましたが、なんとか態度には出すまいと、彼の渾身の一言には会釈をしておきました。
その後、お会計を済ませて「また次回もよろしくお願いします!」と笑顔で去っていった彼を見送った後、これからのことを考え始めました。
"勇気がいるけど、この縁談を断らなくては…"
次回は、マダムにこのことを伝えた際の、マダムとマダムのご主人さまからの金言を、投稿させていただきます。
次回で、いよいよSEさん編が完結します。
楽しみにお待ちいただけると幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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