本日もブログにお越しくださり、ありがとうございます。
前回は、自身の幼少期における家族との関わりの中で、女性に生まれたことが劣等感となり、自己肯定感が低くなってしまったことを投稿させていただきました。
今回は、自己肯定感が地の底まで下がった最大のきっかけである、【思春期の出来事】をお話させていただきます。
楽しい内容ではないのですが、あまり重くならないようにお話させていただきます。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
成長するにつれて、家族以外の人たちと出会い、徐々に社会との関わりが始まってきます。
その小さな社会、私の場合は小学校高学年から中学校にかけて、自分自身の当時の価値観を大きく左右する出来事がございました。
私は小学校低学年まで、自分の容姿について特に悩むことはありませんでした。
当時の所感を正直に話すと、"可愛い顔ではないけれど、ブサイクではない"という認識でした。
誰かに可愛いと言われることはなく、可愛い同級生を見て「○○ちゃんみたいになりたいな~」と思うことはありましたが、自分がとりわけブサイクだとは思っておりませんでした。
また、低学年の時は目立つタイプではなく、たまに同級生に無視されるようなことがあってもいじめとまではいかず、学校にもそれなりに楽しく通っておりました。
転機は、小学校5年生の時です。
1年前から始めたあるスポーツクラブの活動で体力がつき、それに伴いなぜか学校の成績等も上がり、少しずつ学年で目立つようになりました。
具体的には、学校のマラソン大会や縄跳び大会等で入賞し学年の集会で表彰を受ける・市の百人一首大会等の学外の大会で入賞し全校生徒の前で表彰を受ける、などです。
そうなると、他の生徒が私の顔を見る機会が増えたのでしょう。急に何人かからこんなことを言われるようになりました。
「鼻ぺちゃ!」「おい、鼻つぶれてんぞ!」
???
生まれて初めて聞く言葉、そして明らかに悪意を持って私に投げかけられる言葉に、最初はなんだか訳が分かりませんでした。
ただ間違いなく私の鼻になにかあるのだと思い、家に帰って鏡をのぞき込みました。
鼻は、みんなと同じようについている。
けど、横を向くと鼻の付け根以下の高さは全くなく、その鼻の形はつぶれて見えました。
「この鼻は、鼻ぺちゃって言うんだ。鼻ぺちゃは悪いんだ、恥ずかしいんだ、おかしい顔なんだ。」
私の鼻は人と違っておかしい。おかしいってことはブサイクだから、悪い言葉を投げかけられるんだ。
はじめてその言葉を言われた翌日からは、学校に行くと心が凍ったような苦しい感覚になり、悪口を言いそうな人の前では鼻を手で隠したりなるべく横向きを見られないように気をつけるようになりました。
ですが子どもの間で悪口が伝播するスピードは凄まじく、私に何かあると瞬時に「鼻ぺちゃのくせに」と言われ、その度に心にどんどん傷が増えていきました。
鼻ぺちゃは、一言放たれた瞬間に問答無用に私の自尊心を傷つける、最恐の言葉になりました。
小学校を卒業し中学校に入学すると、さらに厳しい状況が待っていました。
人前で悪口を言われたくない気持ちを持ちつつ、夢であった都内の志望校進学を目指しての内申点稼ぎのため、学校の成績維持・生徒会の活動・学外でのスピーチコンテスト等に精力的に挑戦しておりました。
中学3年生の秋、ある学校行事で私が目立つ立ち位置にいた際に、クラスの男子の気に触れてしまったようです。
※私にも原因があったのかもしれませんが何が癪に障ったのかはよくわからず、卒業式に数名から謝罪を受けた際にもはっきりしない部分でした。
気に障った日から、私のそれまでの日常が一変しました。
机を教室の外に出されたり、ものを無くされたりする等の実害もさることながら、教室に入った瞬間からクラスの中心にいる男子数人から毎日のように大声で放たれる、
鼻ぺちゃ・ブス・顔デカ・キモい・クサい・〇んじまえ…。
元々ほとんど存在していなかった私の自尊心がみるみる音を立てて崩れてゆき、やがて次の日が来るのが怖くて眠れなくなってしまいました。

本当に、苦しい苦しい数カ月でした。言われたシチュエーションや言葉は、脳裏に焼き付き耳朶に響いて離れませんでした。
それでも、出席をしないことには志望校の受験すら叶わないので、怖さに震えながらも勇気を振り絞って毎日学校に通い続けました。
1月末に晴れて志望していた高校に合格しましたが、受かったこと以上に、この苦しい状況から解放される喜びでむせび泣いたことを覚えています。
そして男尊女卑の実家での経験と合わさり、私は極度の男性不信に陥ってしまいます。
こうして、思春期に自分の鼻が人と違うこと・ブサイクなんだと自認したこと・男性への恐怖心から、信じられないくらい自己肯定感の低い女が誕生してしまったのでした。
ここで明確にしておきたいことは、私の顔がブサイク=自己肯定感が下がったのは間違いないのですが、別にルッキズムを助長したいわけではありません。
顔が整っていて綺麗な人の方が、男女問わず人生で得をしたり優遇されるとは思っています。
実際にそういう統計データもございますし。
(https://toyokeizai.net/articles/-/71033 東洋経済オンライン「ルックスによる生涯賃金格差は2700万円!残酷な真実!労働経済学の権威の試算」2015/6/2)
そして先に申したように、私は鼻ぺちゃですし綺麗ではありません。現在も、スキンケアに取り組んだり身だしなみを整えることはしても、整形など根本的な顔の変革は一切しておりません。
不思議なことですが、30代からの婚活で日々悩みもがく中で自分のスペシャリティに気づいてからは、そこにあまり執着しなくなりました。
今では、鏡で鼻を見ても「今日も小さくてつぶれてるけど、目立たなくていいや」と思うまでになり、傷ついた心は完全には癒えないけれども、自身で慰めよいしょしてあげられるようになりました。
本当にこの数年間の婚活を通して、人生におけるあらゆる事象が、成長のきっかけをくれる先生のような存在なんだと確信することが出来ました。
さあ、次回からいよいよ地獄の婚活記録が始まります。
婚活記録の初投稿は、結婚願望なし&ブサイク自認&男性不信&自己肯定感爆下げの四重苦女が、なぜ結婚しようと思ったのか?について、つまびらかにして参ります。
本日も読んでくださり、ありがとうございました。
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